• Visual Studio Express 2012 for Windows Desktop を使っています。( "2012" のところはバージョン違いでもたぶんなんとかなるでしょう。)
• 言語は Visual C++ を使用し、CLRプロジェクトとして作成します。
• 開発環境の使い方やオブジェクト指向プログラミングについては、ある程度分かっていることを前提としますので、あまり詳しい説明はしません。
• えてして、「Webに自分が知りたいことがそのままの形で載っている」という状況は稀です。キーワードを拾って自分で調べ、組み合わせて試していくのも楽しみ（勉強）のうちです。

現在の記載内容

• まずは２次元の基本的な図形描画を目指します。
• まだ、手始めとしてフォームを１つ作っただけの段階です。

[1] 雛形を作る
[1-1] グラフィカルなフォームを作る

• 2016-09-24 記載
• 図形描画なので、確認用のグラフィカルなフォームがあった方が良いです。
• それ以外はできるだけシンプルなスタイルにします。

1. プロジェクトの作成と保存
   • Visual Studio を起動します。
   • メニューから、ファイル→新しいプロジェクト
   • テンプレート→Visual C++→CLRから、「空のCLRプロジェクト」を選択し、
     　「名前」欄は 「test」、
     　「場所」欄は、適当なフォルダを指定、
     　「ソリューション名」は 「fig」 として
     　「□ ソリューションのディレクトリを作成」はチェック有り、
     　「□ ソース管理に追加」はチェック無しにして、
     「OK」を押す。
     
   • 指定したフォルダの下に「fig」というサブフォルダができ、さらにその下に「test」というフォルダが出来ています。
   • プロジェクトをいくつかまとめた「ソリューションファイル」(fig.sln)はfigフォルダにできます。今のところそれに属するプロジェクトは　「test」一つのみです。
   • fig - test フォルダには、「プロジェクトファイル」(test.vcproj)ができます。
     
     
2. ソースファイルの追加
   • 「ソリューションエクスプローラ」から、「ソースファイル」を右クリックして
     　追加→新しい項目を選択し、
     　VisualC++→コードで、「C++ファイル」を選択、
     　名前を main.cpp　として「追加」。
   • main.cppの内容に以下を記入。プロジェクト名に "test"以外の名前をつけた場合は、以下の "test" をプロジェクト名に変更する。

     #include "stdafx.h"
     
     using namespace test;   // "test"は作ったプロジェクト名に変更する.
     
     [STAThreadAttribute]
     int main( array<System::String ^> ^args )
     {
             // ビジュアルスタイルを有効にする.
             Application::EnableVisualStyles();
             // フォーム上のテキストの描画規定を設定する.
             Application::SetCompatibleTextRenderingDefault(false);
     
             // "Form1"ウィンドウを作成して実行する.
             Application::Run(gcnew Form1() );
             return 0;
     }

3. ヘッダファイルの追加
   • 「ソリューションエクスプローラ」から、「ヘッダーファイル」を右クリックして
     　追加→新しい項目を選択し、
     　VisualC++→コードで「ヘッダーファイル」を選択、
     　名前を stdafx.h として「追加」。
   • stdafx.hに以下を記入。
     

     // stdafx.h: 標準システムのインクルードファイル、
     // または参照回数が多くあまり更新されない、
     // プロジェクト専用のインクルードファイルを記述.
     #pragma once
     
     // プログラムに必要な追加ヘッダを記述.
     #include "Form1.h"

4. フォームの追加
   • 「ソリューションエクスプローラ」から、「リソースファイル」を右クリックして
     　追加→新しい項目を選択し、
     　VisualC++→UIで、「Windowsフォーム」を選択、
     名前を Form1.h として「追加」。
     
     
5. 実行
   • ここまで準備すると実行できます。
   • ウィンドウはGUIのものと、コマンドコンソール風のものが１つずつ出ます。どちらを閉じても終了します。
   • コマンドコンソール風のウィンドウは無くても良さそうに思えますが、デバッグ出力用に役立ちます。